コクのあるうま味堪能 鴨せいろ 手打ちそば咲(さく)(日光)

下野新聞
2021年11月19日

 日光市内の新里街道沿いにある「手打ちそば咲(さく)」。北海道産の上質なそば粉を使った風味豊かな「二八そば」や、そばの実の中心のみを用いた上品な甘みが特徴の「さらしなそば」を堪能できる。

 一押しメニューは、宮城県の蔵王連山の麓で育った癖のないアイガモを、細切りの二八そばとともに味わえる「鴨(かも)せいろ」。手作業で削る2種類のかつお節を使ったつけ汁に、カモの脂で炒めたネギなどを加える。

 店主大嶋崇(おおしまたかし)さん(51)は「喉越しの良いそばとカモ本来のコクのあるうま味を堪能してほしい」と話す。

 店は崇さん、妻の真紀子(まきこ)さん(52)、真紀子さんの母福田(ふくだ)テイさん(79)の3人で切り盛りする。そばに付く旬の食材を使った煮物やサラダの小鉢はテイさんの手作り。食前には更科(さらしな)そばを揚げたものを小皿に盛ってサービスする。

 開店は3年半前。崇さんは鹿沼市内の工場で働いていた30歳の時、真紀子さんの伯母に教わり趣味でそばを打ち始めた。40代後半に工場を退職、県外のそば教室に通い、自身が生まれ育った日光でオープンした。店名の「咲」は息子の名前にちなんでおり、「食事をしたお客さんに笑顔を咲かせてほしい」との願いが込められている。

 ■メモ 鴨せいろは1520円▽日光市土沢1793の2▽営業時間 午前11時半~午後5時(売り切れ次第終了)▽定休日 木曜▽(問)0288・26・1739

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