名勝地 あでやかな彩り 足利 巖華園で紅葉見頃

下野新聞
2021年11月17日

 【足利】月谷町の旅荘「巖華(がんか)園」で紅葉が見頃を迎え、国登録記念物(名勝地)の庭園をあでやかに彩っている。

 庭園は江戸後期の画人谷文晁(たにぶんちょう)が造り、弟子の渡辺崋山(わたなべかざん)が仕上げて命名したとされる。2007年に国の名勝に登録された。

 近江八景を模したという庭園のカエデは16日現在、6~7割が色づいている。赤や黄に緑色の葉も交じり、コントラストが美しい。

 旅荘を営む中島太郎(なかじまたろう)さん(58)は「寒暖の差が大きくなるにつれて色も鮮やかになってきた。ぜひお出掛けいただき、和んでほしい」と話す。月末まで楽しめるという。

 敷地内には、江戸末期に多くの文人墨客が滞在して作品を残したという主屋や蔵など7棟の国登録有形文化財もある。

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