ポタリングコース設定へ 那須野が原 開拓推進協 来月までモニターツアー 日本遺産 自転車で巡ろう

下野新聞
2021年11月4日

 【那須】日本遺産「明治貴族が描いた未来~那須野が原開拓浪漫譚~」を構成する那須塩原、大田原、矢板、那須の4市町の関係者でつくる那須野が原開拓日本遺産活用推進協議会は、遺産の構成文化財や観光名所を自転車で巡るポタリングコース作りに乗り出した。3日には町内で第1回モニターツアーを実施。残る3市でも12月初旬までにツアーを行い、参加者の声を参考にしながら本年度中にコースを完成させる予定。

 ポタリングコースを新たな集客コンテンツとして打ち出し、日本遺産の知名度向上と地域の魅力再発見につなげようと企画した。初心者も楽しめるよう、市町ごとに走行距離22~49キロで設定する。

 この日のツアーには5人が参加し、明治時代の旧黒田原駅舎瓦を展示している那須歴史探訪館のほか遊行柳などに立ち寄りながらのんびりペダルを踏んだ。友人と参加した下野市祇園4丁目、主婦雨澤真弓(あめざわまゆみ)さん(60)は「普段のサイクリングでは知ることができなかった日本遺産などと出合えて楽しかった」と満足そうだった。

 企画に携わる那須塩原市商工観光課の石川敦史(いしかわあつし)観光係長(47)は「日本遺産と地域の歴史をどう結び付け、より魅力的なものにしていくかが課題。自転車での周遊をきっかけにいろんな魅力に気付いてもらいたい」と話した。

 今後のツアー参加者を募集中。各回10人(応募者多数の場合は抽選)。参加費1人千円。(問)栃木プロジェクトプロ0287・65・5105。