3町村の絹文化を紹介 富岡・セカイトで日本遺産展

上毛新聞
2021年10月14日

 絹産業を支えた建築物や道具など、各地に残る歴史的資料を紹介する「甘楽・中之条・片品の日本遺産」が11月23日まで、群馬県富岡市富岡の県立世界遺産センター(セカイト)で開かれている。各地域の特徴をまとめたパネルやゆかりの品を、来場者が興味深そうに見入っている。

 群馬県の日本遺産「かかあ天下―ぐんまの絹物語―」を構成する資産や文化、歴史を紹介する企画。昨年実施した桐生市に続く第2弾で、今回は甘楽、中之条、片品の3町村に焦点を当てた。

 各町村の教育委員会が監修した解説パネルに加え、カイコの卵が付いた台紙「種紙」や、養蚕農家が信仰していたという女神「絹笠明神」の像を展示。甘楽町と中之条町で見つかった2体の女神像を見比べることもできる。

 担当者は「展示を見て興味を持ったら、ぜひ現地を訪れてみてほしい」と話している。午前9時~午後5時。観覧無料。毎月最終水曜休館。問い合わせは同センター(☎0274-67-7821)へ。(細井啓三)