《釣り》日立沖でマダイテンヤ 強い引き、一気にアワせ 満足の釣果12匹

茨城新聞
2021年10月2日

9月も中旬にもなると、常磐沖は気温、水温とも徐々に下がり、小・中・大マダイの数釣りが楽しめる季節となる。今回は日立市の久慈漁港の遊漁船「第2日正丸」(山縣雄太船長)に乗り、日立沖でマダイテンヤ釣りに挑戦した。

茨城のマダイ釣りは、テンヤ、カブラ、タイラバ、タイジグなどが一般的。中でもテンヤ釣り(固定式テンヤ、遊動式テンヤ)が、最もポピュラー。さおはマダイテンヤ専用7対3、8対2の先調子、2.4メートル前後のものがよい。

3000~4000番のスピニングリールにPEライン0.8号、リーダー2.5号程度を使用する。テンヤは水深が浅く潮の流れが穏やかな場合は3~8号前後、水深が深く潮が激しい場合は8~12号と使い分ける。潮の流れが激しいときや底が取りにくいときは、カブラを使用するのも効果的。アピール力が高く、底取りに優れる。

近年は重りと針が分かれた遊動式テンヤの人気が高い。固定式に比べ、餌エビが自然に動き、フォール時も違和感なくエビを食い込ませられる。

今回使用した固定式テンヤ(手前)と遊動式テンヤのタイラバヘッド、スカート、ネクタイなど(左奥)

 

 

最初のポイントは水深24メートルの浅場からスタート。船長の合図で一斉に仕掛けを投入。仕掛けが底着したら糸フケを取り、底を切る。このときにアタリが出ることも多いので集中しよう。アタリがなければ、さおをシャクリ上げ、仕掛けを徐々に落とし込みながら誘いをかける。

投入後すぐに「こつこつ」とアタリがあり、さおで一気にアワせると、水面には小型のマダイが顔を見せた。ボウズはなくなったと一安心。その後も水深20~38メートルのポイントを、幅広く探っていくと、テンヤ仕掛けを投入するたびに釣果が続く。400~600グラム程度のマダイでも、さお先が真下に強く引き込まれるので、さおでいなしつつ水面まで上げるのが、この釣りの面白みだ。

テンヤ釣りではアタリを逃す、またはさおでアワせたが乗らなかったなどということがしばしばある。そういうときは、餌エビ(特に頭部)が外れている場合が多いので注意が必要だ。

強い風と高まるうねりのため、午前10時に早上がりとなったが、終わってみれば数も釣れて、満足のいく釣行だった。(上州屋勝田店・鈴木桂三)

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