苦境の飲食業を応援 【負けない 新型コロナ】足利市 キッチンカーに敷地開放

下野新聞
2021年8月17日

 【足利】新型コロナウイルス禍で苦境にある飲食業を応援しようと、市は16日、キッチンカー(移動販売車)でテークアウトメニューを販売する市内の事業者向けに、市役所の敷地を開放する取り組みを始めた。

 昼食時間帯に出店することで少しでも売り上げを伸ばしてもらおうと、商業振興課が企画した。場所は市役所本庁舎と北側駐車場の間の一角。10月末まで毎月希望を募り、毎週月~金の午前11時~午後2時、2店ずつ出店する。今月は、ギョーザやレモネード、ケバブなどの7店が参加する。

 初日の16日は、JR足利駅前のラーメン店「麺や松」のみが出店し、冷やしラーメンを提供した。正午をすぎると、昼食休憩の職員らが列を作り、午後0時半までに約30食が売れた。

 先輩職員の分も購入した総合政策課足立真彦(あだちまさひこ)さん(23)は「非日常感があっていい」と笑顔。同店の松島文久(まつしまふみひさ)代表(46)は「1年以上、試行錯誤を続けてきても客足が回復しない中、ありがたい提案だった」と、湯切りや盛り付けを忙しくこなしていた。

 9月分の出店希望は19~25日、電話やファクスで受け付ける。(問)商業振興課0284・20・2156。

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