茨城・常陸太田の「ひたちおおたチーズ工房」 セミハードタイプ「さとやま」発売 大切に熟成、うま味豊か

茨城新聞
2021年8月5日

茨城県常陸太田市里美地区の生乳を原料にオリジナルチーズを製造する加工所「ひたちおおたチーズ工房」(平賀優子工房長)が、新商品「さとやま」の販売を始めた。セミハードタイプのチーズで、同工房の熟成庫の中で大切に熟成を進めてきた。同工房では「マイルドなうま味を持つチーズで、お酒との相性がとても良く、おつまみに最適」とアピールする。

セミハードタイプのチーズの「さとやま」=常陸太田市大中町

 

工房の立ち上げから、中心的な商品として生産に取り組んでいたチーズ。6カ月未満の熟成期間が必要なことから、熟成庫で自然の酵母や菌の中でおいしくなる時期まで大切にケアして熟成を進め、「納得のいくものができた」と満を持して提供を始めた。

同工房などによると、マイルドなうま味がワインやビールだけでなく日本酒のおつまみにも合う味。さらにとろけやすいため、フォンデュで楽しんだり、パンや野菜との相性もよく、さまざまな料理にうま味のアクセントを与えてくれるチーズという。

「さとやま」は親しみやすく、自然に恵まれた同工房の地域性などをイメージして名付けた。熟成が伴うため数量限定で、同工房(平日午前9時~午後4時)と、「道の駅ひたちおおた」(同市下河合町)で先行販売している。100グラム756円。賞味期限は45日。

平賀工房長は「長い熟成期間で風味を出すようにした。日本人好みに仕上がったのでは」と話している。

チーズ製造は、6次産業化の推進による畜産業の振興や雇用の創出などを目的に、2017年度から取り組み、昨年5月から販売を始めた。カチョカヴァッロ、モッツァレラ、ストリング、フロマージュ・ブランを生産。道の駅での販売や市内外の飲食店などに提供している。

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