「黄ぶな」で疫病退散 宇都宮の八坂神社 陽北中生が制作、奉納

下野新聞
2021年7月15日

 【宇都宮】疫病退散の縁起物「黄ぶな」を題材に陽北中の生徒が制作した飾り物が今泉4丁目の八坂神社に奉納され、15~19日の同神社の夏祭り(天王祭)期間中、境内に展示される。

 神社によると、家内安全や無病息災を願う飾り物の奉納は江戸時代から続く伝統行事。2017年から同校の美術部が手掛けており、今年は初めて全校生徒が装飾作りに携わった。黄ぶなの形をしたちょうちんを台に載せた飾り物は、高さ約2・5メートル。夜にはライトアップする。

 制作リーダーの3年田辺朱羽(たなべあげは)さん(15)は「新型コロナウイルスで大変な状況だが、皆で大きな作品を作れた」と笑顔で話した。葭田真彦(よしだまさひこ)禰宜(ねぎ)(46)は「生徒の思いがこもった作品を見て、コロナ収束を皆で願ってほしい」と話している。

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