オーガニック市初開催 あす大田原 28店、野菜や作品など販売 松本さん 小林さん 移住者2人が企画

下野新聞
2021年7月10日

 【大田原】オーガニック(有機)農法で栽培した農産物などを販売する「はちまるBIOマルシェ」が11日、市中央多目的公園で初開催される。綿花などの自然栽培に励む福原、農業松本(まつもと)かほるさん(61)と、その綿花を使った作品制作に取り組む佐久山、織作家小林真弓(こばやしまゆみ)さん(65)の移住者2人が企画した。2人は「地球に優しい農業を知るきっかけになってほしい」と話す。

 松本さんは14年前、田舎暮らしをしようと宇都宮市から大田原へ移住。無農薬でも簡単にできるブルーベリーと、「衣食住の『衣』が大切」と綿花栽培に取り組んだ。害虫、雑草対策などで苦心したが、環境や健康への影響を考え自然栽培にこだわったという。

 一方、小林さんは12年前、千葉県柏市から移住した。布を使った作品づくりをしてきたが、知人を通して綿から糸を紡ぐ松本さんと出会い、糸からの作品制作に打ち込んでいる。そうした2人の交流がマルシェ開催につながった。

 マルシェは午前10時~午後3時。市内をはじめとした県北地区の農家やクラフト作家が28店を出す。有機野菜や松本さんのブルーベリー、小林さんが織ったストールのほか、松本さんの綿づくりに協力する障害者らが綿で作ったテディベアのぬいぐるみも販売する。

 8月8日にも開く予定で、その後は毎月第3日曜の開催を検討する。2人は「偶然立ち寄った人や若い世代にオーガニックの良さを知ってもらい、次の世代につながってほしい」と声をそろえる。

 (問)小林さん090・3572・6437。

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