東京と結ぶ高速バス7月1日開通 ターミナル開所式 境町

茨城新聞
2021年6月30日

高速バス「境町-東京駅線」の運行開始(7月1日)を前に、茨城県境町が整備した「境町高速バスターミナル」(同町西泉田)の開所式が28日、同ターミナルで行われた。

高速バスは1日8往復。東京駅行きは、同ターミナルからJR王子駅を経由してJR東京駅日本橋口に到着。東京駅発は同ターミナルに直行する。

バスは町産の野菜や果物なども運ぶ「貨客混載」で運行。食品は都内の飲食店で消費される。また、都内から運ばれた食料品などは、道の駅さかいで販売される予定。町の教育や子育て政策をPRするラッピングバスも走らせる。

式典には、高速バスを運行する関東鉄道の松上英一郎社長とジェイアールバス関東の中村泰之社長、橋本正裕町長らが出席。橋本町長は、都内からの誘客や、近隣市町住民らも含めた東京方面への移動の利便性向上を視野に「好循環で近隣地域の振興につなげていきたい」とあいさつした。

■町が定期券購入費補助 都内通学の学生対象

7月1日からの高速バス「境町-東京駅線」(1日・上り8便、下り8便)の運行開始に合わせ、茨城県境町は、都内に通学する学生を対象に高速バス定期券の購入費を1カ月当たり2万1000円補助する。境町とJR東京駅を最短90分で結ぶ高速バスは、通学の利便性向上と交流人口の増加が期待されている。

境町-東京駅線の高速バス定期券は1カ月と3カ月の2種類。通学用の定期券は1カ月4万2千円、3カ月が12万円で、3カ月定期券の場合は町からの助成額は6万3千円。対象は、境町在住で都内に通学する大学生や大学院生のほか、専門学校、高校生、中学生など。

定期券は、高速バスサポートアプリ「バスもり」で購入する。アプリを通してクレジットで代金を支払うと領収書が発行される。領収書を印刷したものを来年3月に町役場に提出して一括精算する。

高速バスは、関東鉄道(土浦市)とジェイアールバス関東(東京)が運行。境町高速バスターミナルを午前5時20分に始発、JR王子駅を経由してJR東京駅日本橋口に平日は午前7時、土日祝日は午前6時50分に到着する。JR東京駅八重洲南口発最終バスは午後9時30分、境町高速バスターミナルには午後10時50分着となっている。

 

 

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