砂防ダムカレー試食 常陸大宮の四季彩館 インフラツーリズム、8月から一般販売

茨城新聞
2021年6月28日

茨城県常陸大宮市の砂防ダム「大栗沢砂防堰堤(えんてい)」を表現した砂防ダムカレーが完成し、ごぜんやま温泉保養センター四季彩館(同市長倉)で26日、地元高校生を招いた試食会が行われた。ダムなどの役割をPRするインフラツーリズムの一環として、8月から同館で本格販売していく。

砂防ダムは豪雨に伴う土石流をコンクリートなどの堤防で受け止め、下流にある住宅地へ土砂の流出を防ぐインフラ施設。大栗沢砂防堰堤は、2019年に県が整備した。

こうした役割を知ってもらおうと、県は砂防ダムカレーを考案し同館へ商品化を依頼。中央に盛った白米を堤防に見立て、器の端からルーを注ぐと具材が白米にせき止められる一方、ルーの液状の部分だけが少しずつ反対側の端に流れ込み、砂防ダムの仕組みが“皿の上”で再現されている。

砂防ダムカレーは7月30日から3日間、同砂防堰堤や御前山ダムなどを巡るツアーで提供され、8月2日から一般販売する。価格は970円。注文時に添えるランチョンマットは、地元の県立常陸大宮高eスポーツ部の生徒が考案した。

この日は、同部員約10人が砂防ダムカレーを試食。2年生の金田晴樹さん(16)は「砂防ダムの仕組みが再現されている。味もとてもおいしい」と太鼓判を押した。

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