家庭的で優しい味わい  肉だんご たきた(日光)

下野新聞
2021年6月18日

 日光市今市の市街地の一角にある昔ながらの小さな食堂「たきた」。1965年の開店時から変わらない、家庭的で優しい味わいの「肉だんご」は、ご飯のおかずや酒のつまみとして評判だ。

 食材は全て国産で、味付けはシンプル。たっぷりのタマネギのみじん切りと豚のひき肉に、しょうゆや砂糖といった調味料などを加えて丁寧に混ぜ合わせた後、弱火でじっくりと揚げる。柔らかい食感が最大の特長で、タマネギの甘みが癖になる逸品となっている。

 店は現在、姉妹の森美紀(もりみき)さん(54)と福田貴子(ふくだたかこ)さん(50)が2人で切り盛りする。7年半前、店主だった母滝田(たきた)ツヤさんが亡くなり、一時休店。母が大切にしてきた店を引き継ごうと、店内を改装して2014年9月に再開した。

 母が作っていた肉だんごの味を再現するため、店で母を手伝っていた福田さんの記憶を頼りに2人で試行錯誤を重ねた。

 肉だんごを含めた大半のメニューはテークアウトも可能。ボリュームがあり、全て手作りだ。

 福田さんは「『おいしい』という声が一番うれしい」。森さんは「たくさんの良いお客さまに恵まれている。これからも家庭的な味を届けたい」と話す。

 【メモ】肉だんごは12個入り800円、6個入り500円▽日光市今市714▽営業時間 午前11時半~午後2時、午後5~9時▽定休日 日曜(不定休あり)▽(問)0288・21・2004

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