《食いこ》30品目バランスプレート Restaurant Aoyama(水戸市) 体に優しい西洋料理

茨城新聞
2021年5月30日

ココナツカレーソースがかかった鶏胸肉や、モロヘイヤとズッキーニが入ったオムレツなど、色彩豊かな料理がずらりと並ぶ。これらを含む「30品目のバランスプレート」(1650円)は、水戸市にある「Restaurant Aoyama(レストラン アオヤマ)」の看板メニューだ。季節ごとに内容は変わるものの、全部食べても500~600キロカロリー、塩分は2グラム台とヘルシー。さらに1日に必要な野菜量350グラムの半分以上を摂取できるというから驚きだ。

「30品目のバランスプレート」

 

同店は“体に優しい西洋料理”をコンセプトに掲げ、健康的かつバランスのよい料理を提供している。オーナーシェフの青山雅樹さん(44)が、知人の病気をきっかけに「料理人として何かできることはないか」と考えたのが始まりだ。「糖尿病などの持病で、食事制限している人でも安心して食べてもらいたい」との思いから、医師らのアドバイスを受けつつ、健康に配慮したオリジナルメニューを考案し続けている。料理には、県内で採れた野菜や季節感のある食材を積極的に取り入れる。「(客同士の)話題になれば」と青山さん。「夏のメニューなら、黄色の食材を使い、ヒマワリをイメージ」といったように、ポイントとなる色を際立たせ、四季を表現する料理の数々は華やかで目を引きつけられる。

青山さんは県立水戸桜ノ牧高を卒業後、両親が弁当屋を営んでいたことなどから飲食業の道へ。都内のレストランで修業したのち、先輩の勧めで大使館や総領事館などの専属で料理を振る舞う“公邸料理人”の世界に飛び込んだ。約8年にわたり、カナダやスイス、台湾で腕を振るい、帰国。2014年に地元水戸で店舗を構えた。

昨年からはレストラン経営の傍ら、同市の中川学園調理技術専門学校で2年生の技術指導を担う。その縁もあり、同校卒業生の岡崎裕也さん(20)と古内来実さん(20)を採用した。ホールを担当する妻の理加さん(37)と共に後進の育成に力を注ぐ。青山さんの「人の役に立ちたい」という決意が詰まった料理は、きょうも食べた人の体に優しく寄り添う。

お出かけ情報
Restaurant Aoyama
▼住所は水戸市姫子2の30
▼営業時間は午前11時から午後2時半(ラストオーダー)、ディナーは県の営業時間の短縮要請期間中は、予約のみで午後5時半から同7時ラストオーダー。
▼定休は木曜
▼(電)029(257)9292

地図を開く 近くのニュース