1万輪、水面彩るシャクヤク「花筏」 つくば牡丹園

茨城新聞
2021年5月17日

シャクヤク1万輪が水面を埋め尽くす「花筏(いかだ)」が、茨城県つくば市若栗のつくば牡丹園の池に設けられ、訪れた大勢の人を魅了した。赤や白の大輪の花がキャンバスを彩る絵画のような光景を演出。来場者は感嘆の声を上げたり、写真に収めたりしていた。18日ごろまで見られるという。

花筏は2年前から始めた。茨城県稲敷市下太田のシャクヤク農家、宮渕東陽さん(78)が、市場出荷できない分を提供。14日に同園の職員5人が摘み取り、夕方から約3時間かけて池に浮かべた。「通常なら捨てるものなので、多くの人に見てもらえればうれしい」と宮渕さん。園長の関浩一さん(60)は「短い期間ですが、ぜひ楽しんで」と話した。土浦市小岩田の斉藤加奈さん(26)は母の洋子さんと初めて訪れた。「大輪の花と香りが素晴らしく、写真映えする。来て良かった」と笑顔を見せた。

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