牛久・甲州両市が漫画教材発行 ワイン文化の歴史紹介

茨城新聞
2021年5月26日

日本のワイン文化の歴史について理解を深めてもらおうと、茨城県牛久市と山梨県甲州市の両市で構成する「ワイン文化日本遺産協議会」は、日本初の本格的ワイン醸造施設「牛久シャトー」(牛久市中央)の成り立ちなどについて紹介する漫画教材を発行した。市内の全小中学校・義務教育学校計13校や図書館に配布し、子どもたちを中心に学んでもらう考え。

漫画教材は、B5判フルカラーで全32ページ。2部構成で、日本遺産に認定された牛久シャトーと「宮光園」(甲州市)を中心に日本のワイン文化の歴史を紹介する。1部では、ワイン文化の歴史に興味を持つ親子に、牛久シャトーを開設した神谷伝兵衛が、国産ワインの製造や普及について解説する。

小中学校・義務教育学校に配布され、市内の歴史について学ぶ授業などで活用される予定。牛久市文化芸術課の担当者は「小中学生に興味を持ってもらい、将来は親子そろって地元のワインをたしなんでもらいたい」と話した。

このほか、日本のワイン文化の歴史について解説した日本語、英語、中国語の3種類の多言語パンフレットを新たに作成し、牛久シャトーで配布している。

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