催し半年に分散、密回避 【負けない 新型コロナ】 益子・22日から恒例「土祭」 オンライン、屋外を活用

下野新聞
2021年5月12日

 【益子】展示企画やワークショップなどを通じて風土に根差した地域づくりを盛り上げる3年に1度の「土祭(ひじさい)」(土祭実行委員会主催)が22日、始まる。通常は9月中旬から10月上旬に開かれるが、今回は会期を11月14日までの半年間として「3密」を避けるとともに、アート展示も屋外中心にするなど新型コロナウイルス感染対策を講じた上で実施する。

 土祭は2009年に始まり、今回で5回目。長引く新型コロナ禍の中、日常を捉え直すことで今後の進むべき道が開かれることを願い、「アラワレル、未知ノ日常」をコンセプトコピーに据えた。

 感染リスクを下げるため、オンラインを積極的に活用するほか、アート展示などを行うメイン期間はワクチン接種が進むと見込まれる10月15日~11月14日に設定した。飲食を伴う人気企画の「夕焼けバー」は中止する。

 予定するプログラムは、町内7地区の神社へのアート作品展示や陶芸メッセ・益子での「穴窯」作り、地ビール作り、町民から企画を募って行う住民プロジェクトなど30以上ある。

 今月22日~6月6日には、2019年に町を訪れたイタリア人写真家のアレッシア・ローロさんの写真展が益子のコミュニティースペース「ヒジノワ」で開かれる。初日にはローロさんがオンラインで登壇するトークセッションもある。

 事務局を務める町観光商工課の吉川真司(よしかわしんじ)さん(30)は「万全の対策を取り、各会場でも検温や消毒を徹底する。益子の魅力を再確認し、新たな魅力に光を当てるきっかけにしてほしい」と話した。詳細は土祭ホームページ(http://hijisai.jp)。(問)同課0285・72・8873。

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