グランピング 施設誕生相次ぐ 那須で豪華なテント宿泊 ドーム型採用、冷暖房も

下野新聞
2021年5月7日

 那須高原で豪華なアウトドアライフを楽しむ「グランピング」施設の誕生が相次いでいる。コテージやオートキャンプ、モンゴル移動式住居といったグランピング施設に加え、新たな施設は、野外を望める球体のドーム型テントが採用され、冷暖房などを完備し、ホテル宿泊と変わらないのが特徴だ。

 那須高原でのドーム型グランピング施設は、2019年に那須高原TOWAピュアコテージ(那須町高久乙)が、20年に那須高原りんどう湖ファミリー牧場(同町高久丙)がそれぞれ導入している。那須の自然にマッチし、施設が増えているようだ。「年間を通じて営業するとなると、これ以上北では難しい」とみている業者もある。

 今月1日には、那須町高久甲の那須街道沿いに冠婚葬祭事業や宿泊施設運営を行うアルファクラブ(宇都宮市大通り5丁目)が運営する施設「Nenn NASUKOUGEN(ネン・ナスコウゲン)」がオープンした。

 広さは約1万平方メートル。直径6メートルから最大6人収容のツインテントや、露天風呂付きのVIPテントまで5種類のドーム型テント17棟を設置した。エアコン、床暖房を完備した。各テントには雨天でもバーベキューを楽しめる調理器具付きキッチンカーを備えた。別棟には天然温泉の大浴場なども用意し、バーラウンジを併設した。

 同社は、隣接地の結婚式場整備時の2016年にホテル整備を計画したが、その後、グランピングが注目されたことから、計画を変更した。リゾート開発部の森山浩行(もりやまひろゆき)総支配人は「何も持たずに来てもらえる施設にした。バーベキューなど料理も結婚式場シェフが提供するおいしいものにする」と、ホテル並みのサービスを強調する。

 近くの那須街道沿いでは、2月中旬、関東周辺でグランピング施設を展開するハミル(千葉県松戸市)が「那須ハミルの森Glamping Resort&Terrace(グランピング・リゾート・アンド・テラス)」を開所した。

 ドーム型やベル型、ペット同伴可能タイプなど全21棟のテントで宿泊できる。ウッドデッキ上に専用のプライベートバーベキュー小屋を用意した。

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