《釣り》日立沖のマダイ 一つテンヤで狙う カラー、重さ幅広く用意

茨城新聞
2021年5月2日

4月中旬、日立市の久慈漁港から一つテンヤマダイで釣行してきた。主にスピニングタックルで狙い、リールの糸にも細いラインを使って大きなタイを狙うのが一つテンヤマダイ。専用のテンヤ仕掛けの針にエビを丸々1匹付ける。神奈川県や静岡県などではコマセマダイ釣りが一般的だが、茨城県沖はコマセが禁止なのでエビでオオダイを狙うのだ。

さおは一つテンヤマダイに特化した専用ざおがベスト。当日私が用意したさおは7対3の胴調子寄り専用ざお。人によって釣り方に癖があるため、魚のアタリをバシッと合わせるような人ならば8対2の先調子寄り(掛け調子)がお勧めだ。

リールはPEライン0.8号を200メートル巻ける2500番台を使用。水深は40~50メートル。道糸が途中で切れることもあるので、余裕ある量を巻きたい。リーダーはフロロカーボン3号。糸は好みで太くしたり細くしたり、自分の釣りスタイルに合わせて選びたい。

私は茨城の海で使うテンヤは6~15号をカラーも含め幅広く持っていく。茨城沖は潮が速く、底が取りにくいときもある。初心者は12~15号の、重めのテンヤがいい。重要なのがカラーで、経験上、茨城沖のタイは緑金や赤金、ピン金など金色への反応が良い。

餌のエビは釣り船が用意したもので十分だが、私は餌を締める専用液に、前日から漬けたものを持参した。少しの工夫や手間が釣果を伸ばすこつと信じる。

当日は午前5時出船。約40分でポイントに到着し、仕掛けを投入。まずは底を探る。しかしタイの食いはかなり渋い。底を切って仕掛けを浮かしても反応が悪い。ホウボウやカレイ、カナガシラなどは食い気があるようだ。

私もカレイやカナガシラが連続で釣れたが、本命が釣れない。積極的に動かして誘ったり、さおを上げてゆっくりと仕掛けを落としてみたりと試していると、ごんごんっと強いアタリ。合わせるとマダイ特有の三段引き。無事マダイを釣り上げられた。

 

本命のマダイは2匹釣れた=日立沖

 

仕掛けを上から落としてタイの微妙なアタリを見極めたのが正解だった。タイは仕掛けを落とした際、さお先にアタリが出る。そこを掛けられるようになると釣果が伸びる。マダイは2匹だったが、カレイ、ホウボウ、カナガシラ、メバルなどおいしい魚もたくさん釣れ大満足だった。(キャスティング土浦店・中村勇人)

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