稚児行列 きらびやか 佐野・大聖院 36年ぶり秘仏開帳に花

下野新聞
2021年4月30日

 【佐野】植野町の明王山大聖院(みょうおうざんだいしょういん)で29日、秘仏「厄除日輪大師(やくよけにちりんだいし)」の36年ぶりとなる開帳法要が営まれ、きらびやかな装束に身を包んだ子どもたちの稚児行列が花を添えた。開帳は5月5日まで。

 同寺によると、弘法大師空海が太陽の光と向かい合って瞑想(めいそう)している姿を表した「日輪大師」の像は全国的にも珍しいという。

 開帳法要は、今年がお堂が建てられた年と同じ丑(うし)年であることから、新型コロナウイルス感染症退散の願いを込めて行った。

 稚児行列には1歳から小学6年生までの19人が参加。小雨が降る中、約400メートル離れた弟之(おとの)神社から同寺まで、桜やショウブの造花を手にゆっくりと練り歩いた。

 姉妹で参加した堀米町、小学5年生太田(おおた)こはるさん(10)と葦織(いおり)ちゃん(3)は「(衣装が)ちょっと重くて歩くのが大変だったけど、すごく楽しかった」と笑顔を見せた。

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