《釣り》鹿島沖でヤリイカ パラソルサイズ良型 深場、着底直後に反応

茨城新聞
2021年2月27日

鹿島沖でヤリイカが好調という情報が入ってきた。アタリが多く、サバやサメの邪魔が入らなければ数が伸び、パラソルサイズと呼ばれる良型が多いという。期待に胸を膨らませ、鹿島港から友人のプレジャーボートに乗って勇躍、ヤリイカ釣行を敢行した。

午前7時、鹿島港に集合し、早速出船。鹿島沖のヤリイカは1月前半から3月後半まで釣れ、シーズン初めは水深150メートルほどの所にいるが、徐々に移動し、終盤には60~80メートル付近まで寄り、数、サイズとも期待できる。

今回使用したのは180センチの専用ざお。深場を狙うので電動リールを付け、3号糸400メートルを巻いた。仕掛けが絡むオマツリや、掛かったイカをサメに横取りされ、糸が切れるタカ切れを用心してのことだ。

鹿島港を出て約50分、ポイントに到着。既にヤリイカ船が多数先着しており、さながら船団の様相だ。ポイントの水深は約80~100メートル。海底に沈没船や根が点在している。南風が強くうねりもあって、条件が良いとは言えない。

最初は多点掛けを狙い、ヤリイカ仕掛けの5本針を使ってみた。友人の合図で仕掛けを投入すると、1投目着底直後からさお先をぐーっと持っていかれるような、ヤリイカ特有のアタリがあった。すかさずイカが仕掛けに付いたことを確認しながら、電動リールでゆっくり仕掛けを巻き上げると小型だが、本日1匹目のヤリイカが釣れた。

これは幸先が良いスタート-と思ったが、その後しばらくはアタリもなく厳しい時間帯が続く。無線で他船とやりとりする船長の話を聞いていると、どの船もヤリイカのアタリが少なく苦戦している様子だ。

しばらく粘ってはみたが、状況は好転せず、ポイントを移動。水深100~120メートルの深場で仕掛けを投入すると、着底直後に反応。重みを感じながら仕掛けを巻き上げるとパラソルサイズの良型ヤリイカ。

数、サイズとも期待が持てる鹿島沖のヤリイカ

 

しかし、喜びもつかの間、サバの群れが来て、ヤリイカのいる底まで仕掛けが落ちる前に食らいつかれた。その後は仕掛けを5本から3本に減らし、サバの猛攻をかわしながら釣り続けたが数を伸ばせず、風も強まって海の状況も悪化したため終了となった。

今後ヤリイカはさらに浅場に寄って来ると思われるので、数、サイズともに期待が持てそうだ。(キャスティング鹿島神栖店・篠塚弘之)

地図を開く 近くのニュース