震災10年、北茨城の惨状伝える 市資料館で写真展

茨城新聞
2021年2月25日

東日本大震災から10年を迎えるのを前に、当時の北茨城市内の様子を伝える写真展が、同市関南町の市漁業歴史資料館「よう・そろー」で3月30日まで開かれている。

写真は同市社会福祉協議会大津支部の職員が撮影した。がれきに埋め尽くされた町並みや、津波になすすべもなく流される大型船など、被災の惨状を捉えた42点が展示される。

丸山享館長(67)は「地震の直後で気が動転する中、地域を愛する市民が命を懸けて残した記録。10年がたち、当時の記憶が風化しつつある今、写真を通じて防災の大切さを再認識してもらえれば」と来館を呼び掛けた。

館内には常設の震災伝承コーナーもあり、同市の復興の歩みや市民の体験談を映像で紹介している。

開館時間は午前9時から午後5時。水曜休館。問い合わせは同館(電)0293(46)8600

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