《食いこ》大好きな街でコーヒー店 「CAMEO COFFEE COMPANY」(日立市) アメリカの郷土料理も

茨城新聞
2021年2月17日

焼き上がったばかりのマフィンの甘い香りが広がる「CAMEO COFFEE COMPANY(キャミオコーヒーカンパニー)」。日立市大みか町のJR大甕駅近くに2018年オープンしたコーヒーショップ。オーナーの直井道さん(35)がコーヒーを入れ、若いスタッフがカフェラテにラテアートを描く。

牛乳で表面にラテアートを施すカフェラテ

 

直井さんは福島県いわき市出身。茨城キリスト教大学を卒業後、日立市内の小学校に3年間勤務し、同市で20代前半を過ごした。その後、海外青年協力隊の小学校教育隊員としてウガンダへ赴任。帰国後はフェアトレード(公正取引)製品などを扱う食品貿易会社で直営店店長やコーヒーのバリスタを務めた。仕事は順調だったが、31歳でライフスタイルを見つめ直した。「これから仕事や家庭を営む場所を考えたときに思い浮かんだのが大好きな日立市だった」と話す。大学時代以来の長年の友人で、市内で英会話学校を開くアメリカ出身のマイク・マクレインさんが店の共同出資者となり、背中を押してくれた。

店の入り口に小さな焙煎(ばいせん)機が置かれる。「少量ずつ豆を焙煎するので新鮮なコーヒーを提供できる」。エスプレッソをアレンジしたコーヒーが充実する。変わり種は自家製ラベンダーシロップ入りのカフェラテ。「自家製プルドポークバーガー」はアメリカの郷土料理。ほろほろにほぐれるまで火を通した豚肉にバーベキューソースを絡め、チェダーソースをかけて、パンに挟む。

「ひたちいいとこドリップコーヒー」はパッケージに地元出身のイラストレーターによる桜や海など市内の名所が描かれる。本年度「いばらきデザインセレクション」選定。企業や団体の記念品や引き出物、イベント用など特別なパッケージのドリップコーヒーの注文も受ける。

店名の由来は「大みか」の逆さ読み。「小さな店でも印象を残したい」と短時間で強烈な存在感を示す映画のカメオ出演にもあやかった。「カンパニーは会社ではなく、共に何かを成し遂げる仲間という意味。大みかでコーヒーを一緒に楽しみませんかという思いを込めた」と直井さん。店をオープン後に結婚、出産。子育てしながら店を営む日々だ。

■お出かけ情報
CAMEO COFFEE COMPANY
▼住所は日立市大みか町2の24の5
▼営業時間は午前11時~午後6時
▼定休は日曜・月曜
▼(電)0294(51)1367

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