万華鏡に魅せられて 美術館運営・沼尻さん 那須まちづくり広場 大型作品、写真など展示

下野新聞
2021年2月10日

 【那須】高久丙の「小さな万華鏡美術館」代表の沼尻(ぬまじり)のんさん(65)の作品を紹介するアートギャラリー展が豊原丙の那須まちづくり広場で開かれている。長さ90センチ、幅60センチ、高さ140センチの変形三角すいの「大きな万華鏡」やオブジェのような立体作品など独創的な作品が並んでおり、沼尻さんは「万華鏡が映し出す映像の写真を撮りながら、楽しんでもらえたら」と話している。28日まで。

 元スタイリストでファッションカレッジの講師などを務めた後、15年前に50歳で制作に取り組み始めた沼尻さん。10年近く東京と那須を行き来する生活を経て移住し、2018年5月に美術館をオープンした。

 「アートとして楽しめるもの」を志向し、作品はオブジェとしての魅力も併せ持つ。沼尻さんは「もともと色が好きで『見せ方』を追求するのはスタイリスト時代と同じ」といい、「制作を続けるうち、立体が好きなことに気が付いた」と現在の作風に行き着いた。

 自らが万華鏡の中に映り込める大きな万華鏡のほか、「DISC」「CLOUD」と名付けた2点をはじめ、万華鏡の映像を収めた写真7点を紹介。沼尻さん在廊時には、万華鏡をのぞき込むのでなく周囲を歩くことで映像の変化が楽しめる、仙台万華鏡美術館展で最優秀賞を受賞した「スターライト」も展示する。

 入場無料。午前9時~午後4時。火曜休館。12日にワークショップ。大きな万華鏡は希望団体への貸し出しもできる。(問)同広場0287・74・3434。

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