まろやかな風味染みる みそ煮込みうどん 肉汁うどん作左ヱ門(宇都宮)

下野新聞
2021年2月7日

 湯気を立て、ぐつぐつと煮立つ。れんげですくい、一口。甘さと渋みが調和したまろやかなみその風味が心に体に染みた。

 定番の「肉汁うどん」(普通盛り780円)の陰で隠れた人気を誇るのが、3月中旬まで限定の「みそ煮込みうどん」(950円)。

 八丁みそと西京みそをブレンドしたこだわりの味。最後の一滴まで飲み干したくなる。具材は鶏肉と卵、かまぼこ、揚げ玉、ハクサイやネギ、カボチャなどの新鮮な野菜がたっぷり。

 4時間ほど熟成させた手打ちうどんは、舌触りが滑らかで、しっかりとした弾力がある。狙うは、武骨に太く、こしが強い武蔵野うどんと、のどごしが良く、もちっとした食感の讃岐うどん、その中間という。

 実は、追い求めるうどんは夢の中にあった。「夢で食べたうどんのおいしさが忘れられない。あの味に近づこうとするのですが、一向に近づけなくて」と店主の高橋敏雄(たかはしとしお)さん(62)。修行のような日々を重ねる。みそ煮込みうどんは対象外だが、肉汁うどんや唐揚げ(1個150円)などはテークアウトもできる。

 【メモ】宇都宮市平松本町1112の20。午前11時~午後8時45分(新型コロナウイルス対策による時短営業のため、7日までは午後2時半)。月曜定休。(問)028・678・5556。

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