立春の朝、新酒搾り 大洗・月の井酒造

茨城新聞
2021年2月4日

立春の朝に搾りたての新酒を出荷する行事「立春朝搾り」が3日、日本酒「月の井」で知られる大洗町磯浜町の月の井酒造店(坂本敬子社長)であり、大洗磯前神社の神職のおはらいを受けた後、早速出荷された。

立春朝搾りは、立春の日の早朝に搾った日本酒を、その日のうちに味わってもらおうと、都内の大手地酒問屋が1997年から始め、今年は全国44の蔵で実施された。

月の井酒造店によると、この日は午前1時すぎから作業を開始し、神事が行われる午前7時までに瓶詰めした。立春に合わせて日本酒が搾れるよう調整しながら40日ほどで完熟させたという。同店8代目蔵元の坂本直彦さん(33)は「だいぶ辛口に仕上げたが、味にも厚みが出るよう工夫し、出来に満足しています」と話した。

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