鹿島神宮で「大寒みそぎ」 神職、コロナ収束祈る

茨城新聞
2021年1月21日

二十四節気の大寒に当たる20日、鹿島神宮(鹿島則良宮司、鹿嶋市宮中)の御手洗(みたらし)池で、恒例の「大寒禊(みそぎ)」が行われた。新型コロナウイルス感染拡大に伴う緊急事態宣言期間中のため、今年は一般参列者はゼロ。神職14人が池に入って心身を清め、新型コロナの早期収束などを祈った。

今年の開始時間は、神職が日中の職務を終えた午後7時。気温約2度と極寒の中、神職は白鉢巻きに白ふんどし姿で禊に臨んだ。

神職たちは池の前で舟をこぐような動作「鳥船の行」で体を温めた後、「エイッ」というかけ声とともに水温約10度の池に肩まで漬かり、寒さに耐えながら大祓詞(おおはらいのことば)を読み上げた。

気温2度の中、神職だけで行われた鹿島神宮の大寒みそぎ=20日夜、鹿嶋市宮中の鹿島神宮

 

終了後、同神宮総務部長の天海尉之禰宜(ねぎ)は「誰もが平穏無事な生活を望んでいる。コロナ下の中、通常の生活のありがたさを感じながら、全ての方々の健やかさと安全を祈った」などと述べた。

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