東京・銀座の茨城アンテナ店好調 昨年12月、売り上げ最高 企画次々、旅行需要低迷も追い風

茨城新聞
2021年1月22日

東京・銀座の茨城県アンテナ店「IBARAKI sense(イバラキセンス)」の県産品販売が好調だ。月別の売上高は昨年9月以降、前年同月比4~5割増で推移し、同12月は2018年10月の開業以来最高となった。多彩な店内企画に加え、新型コロナウイルス感染拡大で旅行需要が低迷したことによるアンテナ店巡り人気などが追い風となっているようだ。

県営業戦略部プロモーションチームによると、同店が販売する県産品は定番の納豆や干し芋などの販売が好調で、昨年9~12月の月別の売上高が前年同月比37~50%の増加。入店客のうち実際に商品を購入する消費者の割合も、昨年12月は同7・9ポイント増の31・0%と伸びた。

同店では昨年7月以降、ひげた食品(土浦市)と連携した「オーダーメード納豆」販売のほか、地元農家らと連携したオンラインぶどう狩りやクリ拾い体験イベントなどを展開。「メディアに取り上げられやすい企画を中心に、多彩な催しを開催」(同チーム)したことで宣伝効果が高まり、知名度アップにつながったとみている。

同チームによると、昨年4~12月に同店がメディアに露出したことによる広告換算額は約8億円。19年度の4億円と比べても、既に2倍を超えている状況だという。

さらに、新型コロナに伴う外出自粛や旅行需要の低迷でアンテナ店巡りなどが注目されたことにより、入店客の購買率が向上。同チームは「旅行の代わりとして、アンテナショップに来店する消費者もいるようだ」と説明している。

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