温泉宅配サービス開始 土浦市内対象 ラクスマリーナ 外出自粛に対応

茨城新聞
2021年1月23日

「家庭に温泉届けます」-。土浦市が出資する霞ケ浦の遊覧船運航・マリーナ運営会社、ラクスマリーナ(同市川口2丁目)は、敷地内から湧き出す温泉を市内の家庭に届ける宅配サービスを始めた。温泉スタンドを設置して通常販売しているが、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う外出自粛が続く中、配達に踏み切る。同社は「心も体も温め、コロナ疲れを癒やして」と利用を呼び掛けている。

同社によると、同マリーナの温泉は2007年度に開設。市が所有し、敷地内の地下700メートルからくみ上げている。泉質は「弱アルカリ性ナトリウム塩化物泉」。冷え症改善や疲労回復などに効果があるという。

通常は一般向けに温泉スタンドで20リットル100円で販売。高齢者施設や法人にも宅配していたが、新型コロナの影響で施設側が感染防止を理由に宅配の受け入れを中止している。同社温泉管理者の秋元昭臣さんは「感染が怖くて温浴施設に行けない人も、宅配なら在宅のまま家族で温泉を楽しめる。コロナ疲れを癒やす貢献をできれば」と話した。

温泉を届ける範囲は同市内で、マリーナから片道20分ほど。湯量は家庭用の浴槽1杯分、約200~250リットルをポンプを使って入れる。2トントラックや軽トラックで運び込むため、トラックが入れ、1階の浴槽(2階は不可)まで20メートル以内という制限がある。

家庭の電源でポンプを動かし、湯を送り込む。作業時間は20~30分ほど。料金は温泉料金を含め税込み2千円(配送料は無料)。問い合わせは同マリーナ(電)029(822)2437

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