地元逸品 好みの変化で 特選山あげ牛サーロイン牛カツ膳 レストラン笠井 那須烏山

下野新聞
2021年1月13日

 きめ細かな衣の中で、超レアな牛肉がひときわ存在感を放つ。適度な霜降りで柔らかく、かむほどに口の中にうま味が広がる。

 使用している「烏山山あげ牛」は那須烏山市内の畜産農家が育てるブランド牛で、同市の「なすからブランド」にも指定されている逸品だ。

 地元愛の強い店主の笠井慎介(かさいしんすけ)さん(38)は、調理や食べ方にもこだわる。細かく削ったパン粉を使用し、揚げる時間はちょうど1分。熱した溶岩石を一緒に提供し、客の好みで肉を焼いてもらう。わさび、岩塩、おろしポン酢、自家製デミグラスソースも付いており、客はさまざまな「味変(あじへん)」を楽しむことができる。

 笠井さんは「県内で国産牛肉を使った牛カツを出す店は珍しい」と胸を張る。高級食材を使っているだけに値は張るが、年齢を問わず多くのリピーターが訪れるという。

 店では、山あげ牛を使ったサーロインステーキやハンバーグも提供する。山あげ牛は同市大金の「ナスカラ市場」で販売している。

 【メモ】2970円。那須烏山市旭1の8の24。午前11時半~午後8時(平日午後2時半~4時半までは準備中)。火曜定休。(問)0287・84・0487。

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