厳冬、氷壁広がる 大子・袋田の滝、9割凍結

茨城新聞
2021年1月11日

茨城県内各地でこの冬一番の寒さとなった10日、氷点下10度近い冷え込みに見舞われた大子町で、日本三名瀑の一つ、袋田の滝(同町袋田)の凍結が9割に達し、高さ120メートル、幅73メートルの白く巨大な氷壁が広がった。

袋田観瀑施設管理事務所によると、凍結は先月下旬から始まり、年末に一度解けたものの、9、10日の厳しい冷え込みで再び凍結が進んだ。凍結が9割となるのは2年ぶり。

同事務所は「水量の少なさと低温のため凍結が進んだ。寒さが続く11日までは同程度の凍結だと思う」と説明。完全凍結すれば2012年以来となるが、「12日以降は気温が上昇するため難しいかもしれない」との見通しを示した。

10日の県内は常陸大宮で氷点下9・3度、笠間で同8度など、5観測地点で今季一番の寒さとなり、大子では今季2番目に低い同9・4度を記録した。

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