熱々の幸せをサクっと 佐久山メンチ 和気精肉店 大田原

下野新聞
2021年1月8日

 ジューシーでうま味たっぷりの肉汁を、逃がすことなくサクサクの衣の内に閉じ込めた。良質な牛肉の芳醇(ほうじゅん)な甘みを、塩とこしょうのシンプルな味付けが引き立てる。

 メインに使った牛肉「匠(たくみ)」は、とちぎ和牛の最上級ブランド。きめ細かい霜降り肉で、口の中で柔らかくほどける。衣には地元の那須御養卵や与一卵を使い、絶妙な揚げ加減でサクッと軽い歯応えと香ばしい風味に仕上げている。

 精肉作業の中で余った部位を活用することで、店頭価格150円と手ごろな価格での提供を実現させている。熱々を求めて市内外から客が来店するが、今年は新型コロナウイルス禍を踏まえ、遠方の人も手に入れやすいよう、キッチンカーで県内各地のスーパーなどにほぼ毎日出店している。

 丑(うし)年の年男となる店主の和気敏(わきさとし)さん(35)は「家で食べて、新型コロナ禍でも幸せを感じてほしい。新年もおいしさを追求して試行錯誤していく」と力強く語った。

 【メモ】大田原市佐久山2220の3。午前10時~午後6時。火曜定休。佐久山コロッケは120円。(問)0287・28・0155。

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