激動の幕末維新期たどる 坂東で企画展 尊皇攘夷志士や戦争紹介

茨城新聞
2021年1月12日

岩井の地で命を散らした尊皇攘夷(じょうい)志士や、新政府軍と旧幕府軍が戦った岩井戊辰(ぼしん)戦争(岩井戦争)などを紹介する企画展「幕末維新期の郷土史話」が、坂東市山の坂東郷土館ミューズで開かれている。今展では、幕末維新期に起こった多くの事件とともに、同時期に活躍した郷土の人々の事績を展示。幕末から明治初期に起きた郷土の知られざる歴史的事件や、西南戦争で薩摩軍と戦って壮絶な戦死を遂げた歴史を紹介している。

展示は、(1)岩井で斬(き)られた尊攘志士たち(2)戊辰戦争・岩井の戦い(3)西南戦争への従軍(4)幕末維新期の郷土人-の4部構成。第1部では「天狗党の乱」に参加したが意見の相違で分裂し、岩井で斬首された12人にスポットを当て、郷土に波及した天狗騒動の余波を紹介。12人の志士の一人、大山(塙)又三郎が獄中で記した幕府に対する上申書「攘夷六事興国策三難」などを展示している。

このほかにも、旧幕府軍と新政府軍の戦い「岩井戊辰戦争」で使用された大砲の砲弾(臼砲)や、新政府軍が残していった島津家紋章入りの茶釜など貴重な品々を並べた。また、1877年に起きた西南戦争で、生まれ育った故郷からはるか遠く離れた九州まで出征して壮絶な戦死を遂げた先人たちの足跡も紹介している。

同館スタッフは「西南戦争で政府軍兵士として従軍した郷土の先人・木村定七など、戦死者や負傷者などの氏名が記されている招魂軸を見てほしい。来館時にはマスク着用などコロナ対策を忘れずに」と話している。

会期は今月末まで。平日午前10時~午後6時半、土日祝日は午前10時~午後5時まで。休館日は月曜(祝日の場合はその翌日)と祝日の翌日。入館無料。図録500円。問い合わせは同館(電)0297(44)0055か(電)0280(88)8700

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