奥久慈名産「凍みこんにゃく」作り本格化 大子 寒波で好条件

茨城新聞
2021年1月7日

寒の入りと呼ばれる二十四節気の一つ「小寒」の5日、奥久慈の伝統食品「凍(し)みこんにゃく」作りが大子町で本格化している。凍みこんにゃくは、保存食として農閑期の水田で作られたのが始まりとされ、煮物や炊き込みご飯の具材に使われる。

厳しい冷え込みの中、同町袋田の袋田食品ではこの日、従業員が薄く切ったこんにゃく5000枚をわらの上に並べた。夜の冷え込みによる凍結、日中の天日による解凍を繰り返す。散水で程よい湿度を保ちながら、こんにゃくの繊維だけを残す。約2週間の手間をかけ、スポンジ状の凍みこんにゃくが完成する。

同社の浅見義美工場長は「年明けの寒波で気温が下がり、条件が良い。今季は10万枚作りたい」と話した。

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