愛称は「蔵なび」 栃木駅北口の市観光交流館 4月20日に開館予定

下野新聞
2021年1月5日

 【栃木】大川秀子(おおかわひでこ)市長は4日の定例記者会見で、栃木駅北口に整備してきた市観光交流館の愛称と開館日を発表した。愛称は「蔵なび」に決定し、開館日は4月20日を予定。観光案内や観光情報発信を中心とした総合プロモーション拠点施設として市が運営していく。大川市長は「市の玄関口で市民と観光客の交流が生まれ、市の魅力向上につながることを期待している」と話した。

 同館は、主な事業として市全域の周遊、広域連携を目指した観光プランの提案やイベントなどに合わせた観光情報の発信、市の特産品の展示・販売などを行う。市民の行き来も多い場所にあることから、市民団体や高校生らのサークル活動の拠点となるスペースも設ける。

 木造1階建て、床面積約210平方メートルで、蔵造りをイメージした外観。開館時間は午前9時~午後7時で、年間利用者は現在設置されている同駅構内の観光案内所と同程度の約3万人を見込む。

 愛称の「蔵なび」は市が運営する観光資源のデータベース「蔵ナビ!」とほぼ同じ名称。庁内で協議して決めた。市観光振興課は「検索した時に両方ヒットするような連携を狙った」としている。

 同館整備は、同駅北口周辺のにぎわい創出を目指すシビックコア地区整備事業の一環として、2018年からパナホーム北関東を代表事業者とする3社の企業グループが整備に着手。20年の建物完成後から今月末まで隣接するマンション棟の分譲事務所となっているが、2月1日から市が建物を借り上げた後、開館に向けた準備を進める。

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