《釣り》那珂湊沖のエギダコ 仕掛け使用が人気に しゃくって誘い、アタリ

茨城新聞
2020年12月12日

今回は釣り人たちの間で話題沸騰中、これからサイズアップが期待できるマダコを狙って11月中旬、鹿島港から船エギ(餌木)ダコ釣りへ行ってきた。本県では10月になると、型は小さいが船でもタコが狙え、専門船が出るくらい人気がある。鹿島港を出港して北上し、数が上がっている那珂湊沖へ向かい、船は1時間ほど走った。

タコ釣りといえば、カニや餌を巻いたテンヤを使った手釣りのイメージが強かった。しかし、最近はイカなどを狙うときに使うエギやスッテなどをタコ仕様にし、ポイントによって40~80号くらいの重りと合わせた、仕掛けを使う釣り方が広がりつつあり、人気を集めている。

ポイントに到着すると、船長の合図で皆一斉に仕掛けを投入し始める。水深は20~30メートルだ。

仕掛けを投入したら底取り(着底したのを確認)し、糸にテンションを掛けつつ小刻みに竿(さお)先をしゃくって誘い続け、時折誘いを止めてアタリを聞く。これを繰り返して次々と釣り上げることができた。

場所によっては海底に岩などが多く、根掛かりしてしまうポイントもあるので要注意だ。タコのアタリはしゃくり中に出ることが多く、竿先に違和感を覚えたらすかさずアワセると乗ることが多い。

岩の多いポイントでは、タコが岩を抱えて一緒に上がってくることもあるので、リールはギア比の低い物や、電動を使う釣り人が多かった。エギはその日の海の状況に対応できるよう、幾つか用意しておくと安心だ。

この日のエギのカラーは潮が澄んでいたため青や緑などといった寒色系でアタリを多く取ることができた。逆に潮が濁っているときは白やピンク、チャート色など膨張色の方がアピールが強く、アタリが多く取れる場合がある。

茨城沖の船タコは年明け、春先あたりまで狙える。これからの時季はタコの大好物でもあるワタリガニが接岸し大型のタコを狙えると聞いた。

茨城沖の船タコは年明け、春先あたりまで狙える

 

間もなく迎えるお正月の酢だこや煮だこなど、おせち料理にも釣り物のタコを使ってみてはどうだろう。まだまだこれからが楽しめる船タコ釣り、未体験の方は良型が期待できるこれからがお勧めだ。(キャスティング水戸店・高橋晃輝)

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