自転車周遊コース設定、地域の魅力体感 茨城県央地域観光協議会 HPで紹介

茨城新聞
2020年11月28日

茨城県の県央地域9市町村と観光協会でつくる「いばらき県央地域観光協議会」は、構成する市町村の魅力を体感できるサイクリングコースを設けた。域外からの誘客や域内の周遊促進が目的。観光名所や体験ができる施設のほか、地元のおいしい食を堪能できる店などを通るルート設定にし、サイクリング初心者でも楽しめる内容にした。

コースは3自治体ごとに設定。(1)水戸市・那珂市・城里町(2)笠間市・小美玉市・茨城町(3)ひたちなか市・大洗町・東海村-の三つのグループが計4コースを設けた。同協議会のホームページ(HP)「あす旅」で各コースを紹介。観光名所と飲食店、コンビニ、駐車場といった立ち寄りスポットを図上に示す。

水戸市・那珂市・城里町が設けたコースは総距離約42キロ。水戸市森林公園を起点に一乗院や県植物館などを巡る。ダムなどの景色や休憩ポイントがあるほか、森林公園で乳製品製造見学や木内酒造のビール造り、ふれあいの里のピザ作りなど体験を楽しむことも可能。城里町から森林公園の周辺はアップダウンが多く適度な強度があるという。

笠間市・小美玉市・茨城町は、楽しみ方により2コースを設定した。涸沼自然公園を起点に筑波海軍航空隊記念館などを巡る約79キロの笠間市・茨城町コースは各市町の名所が多く、観光スポット巡り向き。一方、同公園から茨城空港や小幡城跡などを周遊する約52キロの小美玉市・茨城町ルートは史跡や飛行機が間近に楽しめるほか、「空のえき そ・ら・ら」でヨーグルトなど地元のスイーツも堪能できる。

ひたちなか市・大洗町・東海村のコースは約43キロ。大洗公園からスタートし、国営ひたち海浜公園や村松山虚空蔵堂・大神宮などを周遊する。砂浜や岩礁など風景の異なる海岸線を満喫できる。酒列磯前神社や大洗磯前神社を通り御朱印巡りも楽しめる。

同協議会は今後、周遊マップを作って配るほか、イベントを開くなどしてコースの周知を図る。

コースは13日に水戸市内で開かれた県央地域首長懇話会で承認され、正式に決まった。試走を行い、自転車愛好家の意見を踏まえ、設定した。