日立沖のマダイ エビ餌、テンヤで釣る アタリと駆け引きが人気

茨城新聞
2020年11月21日

茨城沖ではマダイの好調が続いている。一年を通して釣れるが、餌を荒食いして冬に備える今は活性も高いので釣りやすい。大洗沖などで釣果が上がる中、今回は日立久慈漁港から釣り船・大貫丸(大貫茂雄船長)に乗り込み、日立沖のマダイを狙ってみた。

一つテンヤ釣りは、軸の長いハリの元の部分に大きな円すい台形の重り(テンヤ)を付けた「マダイテンヤ」のハリ先に、餌の海エビを刺して釣る、まさに「エビでタイを釣る」シンプルで楽しい釣りだ。

テンヤ釣り自体は、古来よりあるが、近年は繊細なライトタックルと軽いテンヤを落とし込み、ダイレクトなアタリと、魚との駆け引きを楽しめるゲーム性に人気が集まっている。

用意した竿(さお)は、先調子、2・4メートルの専用竿。中型のスピニングリールにPEライン0・8号を巻いたライトタックルで臨んだ。

出港約30分でポイント到着。水深や底から何メートルに魚がいるかなど船長のアドバイスに従い、糸を巻いたり誘ったりする。具体的にはまず、餌を付けたテンヤで底を取る(海底にテンヤを着ける)ことから始まる。底を取ることが重要で、底を取れないとマダイ釣りは難しい。

テンヤ着底後リールを3回くらい巻き、ラインのたるみを取って竿先を軽くあおる。このときアタリが出ることもあるので、気が抜けない。

約10秒待ち、アタリがなければ、竿をシャクってテンヤを持ち上げた後、ロッドを元の位置まで戻し、ラインが張るまで待つ。これを繰り返して獲物を誘う。

アタリが出たら、すかさず竿を上げてアワセる。アワセないと餌を取られてしまう。アタリの出方はさまざまだが、大きく2通り。「こんこん」と小さく来るアタリと、竿先が引き込まれるようなアタリが出る場合もある。

私は右舷胴(船の右側の中ほど)から10号の赤金のテンヤにエビを刺してキャスト。底付近を意識した釣りをしていると、「ごつごつ」と待望のアタリ。即アワセを入れるとぐぐっと竿がしなり、揚がったのは、17センチのベラ。本命ではなかったものの期待が高まる。

重りと餌(ハリ)の離れた、遊動式テンヤに変えると、ぐっと引き込むアタリが連発。アワセを入れ、逃げられないように巻き上げると、待望の本命25センチマダイだった。釣行2時間半でベラ1匹、マダイ3匹の釣果だった。

2時間半ほどで本命3匹の釣果=日立沖

 

金丸釣具店では、船釣り初心者を対象に交流会を行っている。詳しくは(電)<a href=”tel:029(267)5804″>029(267)5804</a>へ。
(金丸釣具店店主・石田直也)

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