LED3万球超 本格点灯 日光の目崎さん東武鉄道に寄贈 新高徳駅 14日から

下野新聞
2020年11月13日

 【日光】所野、イルミネーション愛好家目崎博(めざきひろし)さん(72)が、冬季に自宅を電飾するため長年集めてきた3万球を超える発光ダイオード(LED)を東武鉄道に寄贈した。電飾は丸ごと東武鬼怒川線の新高徳駅に設置され、10日夜、試験点灯が行われた。14日から本格点灯される。

 目崎さんは18年前に趣味でイルミネーションを始めた。毎年こつこつと電飾を買い足し、11月~翌年1月、2階建て自宅を華やかに演出してきた。評判を呼び、市内外から見物客が訪れる名所となったが、「高い所の設置が大変で、体力の限界を感じた」といい、昨季で“引退”した。

 寄贈は、東武鉄道が家庭で不要になった電飾を募集していることを知ったのがきっかけ。SL「大樹(たいじゅ)」が走る鬼怒川線の沿線や各駅で同社が毎冬、地域住民と設置しているイルミネーションに協力しようと提供を決めた。

 同駅ではレトロな雰囲気の駅舎と駅構内に約1週間かけて東京スカイツリー、流れる滝など色とりどりの電飾が取り付けられた。

 目崎さんは「やめた時は正直さみしかったが、素晴らしい装飾をしてもらい、また楽しみができた。乗客や地域の皆さんに喜んでもらえれば」と目を細めた。同社担当者は「今後も地域の方と一緒に電飾を増やしていきたい」と話した。

 点灯は来年3月下旬まで。

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