“冬の使者”コハクチョウ飛来 坂東・常総の菅生沼

茨城新聞
2020年11月13日

坂東市と常総市にまたがる菅生沼に“冬の使者”と呼ばれるコハクチョウの群れが飛来し、ゆっくりと羽を休めている。菅生沼は、コハクチョウの餌となるマコモなどが豊富で、ねぐらとなる浅瀬も多いことから県内最大級の飛来地となっている。ピーク時は300羽を超えることもあり、勇姿は2月下旬まで見られそうだ。

県自然博物館(坂東市大崎)によると、今年は第1陣として10月20日にコハクチョウ3羽が飛来。10月末までに22羽が確認された。コハクチョウは全長1メートル20センチほどの大型の水鳥。5~6月にシベリア方面で繁殖・子育てし、越冬地として日本に飛来することから「冬の使者」と呼ばれる。

11月1日以降、同博物館屋上や菅生沼ふれあい広場には大勢のカメラマンが写真撮影のため訪れている。「クォー、クォー」と鳴く姿や、バタバタと助走をつけて飛び立つコハクチョウに向けて、カメラマンたちの熱いシャッター音が響いている。

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