鹿島神宮、光で彩る プロジェクションマッピング 奥参道、幻想的に 12月4、5日「日本博」

茨城新聞
2020年11月19日

鹿島神宮をプロジェクションマッピング(PM)で彩る「2020日本博in鹿嶋」が12月4、5の両日、鹿嶋市宮中の同神宮で開かれる。今回は、総延長300メートルの奥参道も舞台となり、樹齢数百年の巨木が幻想的なイルミネーションで包まれる。

PMは、実際の建物などの表面をスクリーンとして活用し、ビデオプロジェクターで映像を投影する技法。今年2月のイベントでは、国重要文化財の楼門(高さ約13メートル)全体にPMで幻想的な映像を投影し、集まった延べ5千人の観客を魅了した。

主催は、同市中心市街地の活性化に取り組む官民協働のまちづくり会社「まちづくり鹿嶋」(猿田博明社長)。同神宮共催。

今回は、楼門に加え、PMが投影された奥参道を実際に歩くことも可能。計300メートルと広範囲でのパフォーマンスを実現するため、奥参道に複数のプロジェクターを配置する。

同社タウンマネジャーの済藤哲仁さんは「圧倒的にすごいと思ってもらえるイベントになる。観客に感動を与えたい」と意欲を見せる。

イベントは2日間ともに、観覧希望者が一定の協賛金を支払う「事前協賛チケット制」。奥参道イルミネーションと楼門PMは、両日ともに2部制で実施する。

点灯式のオープニングイベントでは、4日にバイオリニストの川井郁子さん、5日には和太鼓奏者「は・や・と」の各演奏が披露される。このほか、4日は同神宮の創祀(そうし)2680年奉祝記念祭、5日は浅見真州さんなどによる能楽奉納や郷土の文化芸能などがそれぞれ披露される。同イベント司会者は、4日がアナウンサーの高橋真麻さん、5日はお笑いコンビのカミナリが務め、かしま大使の研ナオコさんは両日ともにアンバサダーとして参画する。

猿田社長は「地元有志が集まって企画運営しているのも特徴。ぜひ観覧に訪れてほしい」などと話した。

イベントの詳細は、同社サイトhttp://www2.sopia.or.jp/ma-kashima/へ。

問い合わせは同社の済藤さん(電)0299(77)8840

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