明治以降の来訪者に焦点 足利学校 29日まで後期展 大隈重信、渋沢栄一、吉川英治…

下野新聞
2020年11月3日

 【足利】足利学校を訪れた著名人を関係資料でたどる企画展「足利学校に魅せられた来訪者たち」後期展が29日まで、昌平町の史跡足利学校遺蹟(いせき)図書館で開かれている。江戸時代に焦点を当てた前期展に続き、幕藩体制が閉じた後の明治~昭和に同学校を訪れた9人を紹介。大隈重信(おおくましげのぶ)、渋沢栄一(しぶさわえいいち)、吉川英治(よしかわえいじ)らそうそうたる顔触れで、同学校事務所は「政治、学問など各界で超一流の人たちが訪れていたことが分かる」としている。

 企画展では写真や関連書籍などを通じ、当時の様子などを解説。明治の海軍を率いた東郷平八郎(とうごうへいはちろう)、上村彦之丞(かみむらひこのじょう)、伊東祐亨(いとうすけゆき)は3人そろって1906年12月に訪れた。日露戦争の戦勝祝賀の旅程で訪れたとみられ、写真や東郷が月桂(げっけい)樹を植樹した際に使ったくわなどを展示している。

 第1次大隈内閣総辞職後の大隈は08年4月、清国の憲政大臣、公使と訪問。足利銀行初代頭取の荻野万太郎(おぎのまんたろう)「適斎回顧録」や写真などから歓迎ぶりがうかがえる。

 論語を重んじた実業家渋沢は10年6月、東京・湯島聖堂の孔子祭典会発起人を務めた講道館柔道の創始者嘉納治五郎(かのうじごろう)は大正となった13年12月に訪問。ゆかりの扁額(へんがく)や書簡などを展示している。

 昭和には小説家吉川が58年2月、「私本太平記」の取材で訪れた。「学校之古庭ニ梅薫る昼」と記した参観人名簿や写真で振り返っている。

地図を開く 近くのニュース