樹高15メートル、香りも高く 大田原 笠石神社 キンモクセイ満開

下野新聞
2020年10月7日

 【大田原】国宝那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)をご神体とする湯津上の笠石(かさいし)神社で、キンモクセイが満開となり、碑を見学に訪れる参拝客らの目を引いている。

 市文化振興課によると、徳川光圀(とくがわみつくに)の指示で碑堂を建立する際、佐々介三郎宗淳(さっさすけさぶろうそうじゅん)から地元の大金重貞(おおがねしげさだ)に宛てた手紙には碑堂の周囲に松や桜、ツバキ、楓(かえで)などを植えるよう指示があったという。

 伊藤克夫(いとうかつお)宮司(71)は「キンモクセイを植えた経緯や時期は分からないが、高さは15メートルぐらいだと思う。参拝客も『こんな大きさは見たことない』と驚いている。雨が降ると花が散ってしまうが、今が満開」としている。

 碑の見学のため、那須塩原市のJR西那須野駅から貸自転車で18キロの道のりを走って来た東京都小金井市、団体職員川上宣彦(かわかみのぶひこ)さん(61)は「大木なのでびっくりした。香りも良く、きれい」と目を見張っていた。

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