深い甘みと豊かな辛さ 自家製カレー Air Vif(日光)

下野新聞
2020年8月30日

 口当たりは優しく、後味は絶妙な自家製カレー。味わい深い甘みが口いっぱいに広がり、風味豊かな辛さが追い掛ける。

 カレーはオーナーの北一郎(きたいちろう)さん(70)が2日間かけて手作りする。味の最大の決め手は「タマネギの炒め具合」。スライスしたタマネギを約1時間半、飴(あめ)色になるまでじっくり炒める。秘伝の調味料3種類を加えさらに30分炒めることで、深い甘みを引き出している。

 10種類のスパイスによる味付けも特徴。肉はハラミを使用し、ご飯は白米と玄米のブレンドだ。

 開店は2003年。日光市で生まれ育ち高校卒業後、製造業で働いていた北さん。定年を迎える約10年前に中学の同級生で飲食業に携わっていた小松(こまつ)スワさん(69)と再会したことを機に、2人で店を立ち上げた。

 自家製カレーは小松さんが開発した。料理初心者だった北さんは、約15年間必死になって小松さんから学んだ。約3年前から1人で店を切り盛りしているが、昔からのリピーターには必ず「(小松さんが作る)カレーの味と変わりませんか」と確かめる。「変わらない」という返事が北さんの原動力になっている。

 【メモ】「自家製カレー」は950円。サラダと季節のアイスクリーム付きのセットは1450円▽日光市小佐越171の2▽営業時間 午前11時半~午後6時▽定休日 火、水曜▽(問)0288・76・8477

地図を開く 近くのニュース