ゆでたて、喉越しツルリ うどん並盛り めん小町(宇都宮)

下野新聞
2020年8月29日

 弾力があってツルッとした喉越しの麺を、揚げ焼きにした、とろとろのナスが浮かぶ田舎風の付け汁でいただく。味わいは、どこか懐かしい。

 「その日の早朝に作ったうどんを、注文を受けてからゆでています」と営業部長の根岸徹弥(ねぎしてつや)さん(40)。作りたて、ゆでたてがおいしさの秘訣(ひけつ)だ。

 付け汁は、チタケ汁と勘違いされることが多いという。通い慣れた記者もチタケだと思っていた。しかし、具材はナスだけ。「皆さんがチタケと思っている味の半分は、ナスから出ただしなんですよ」(根岸さん)。これには驚かされた。

 付け合わせのシイタケの煮物と、きんぴらゴボウも甘めの味付けで後を引く。

 飲食スペースは2008年、工場1階の直売コーナーに開設された。平日はうどん、土日祝日はそばを提供。ともに並盛り(600円)、大盛り(700円)、倍盛り(800円)。

 うどんの付け汁は3種類から選べる。ナス入りの温かい付け汁のほか、ごま、しょうゆ味の冷たい2種類も、うま味調味料を使わない手作りの素朴な味だ。

 直売しているうどんを購入し、自宅で早速ナスを使って付け汁を作ると「おうちご飯」の定番になった。

 【メモ】宇都宮市金田町452の2。飲食スペースは午前11時~午後2時。年始を除き、年中無休。(問)028・674・8055。

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