駐輪場、ロータリー整備 大洗駅前広場 大規模改修終了し式典

茨城新聞
2020年8月28日

鹿島臨海鉄道大洗鹿島線大洗駅(大洗町桜道)の駅前広場の改修工事が終わり、同町は26日、リニューアル工事完成式典を開いた。1985年の開業以来初の大規模改修で、公衆トイレや自転車駐輪場、ロータリー、有料駐車場など備える。式典は来賓や関係者30人が出席し、新しい町の玄関口の完成を祝った。

町によると、同駅は85年3月に開業し、年間乗降客数は約79万人(2019年度)。大規模なリニューアルは始めてという。

トイレや自転車駐輪場は老朽化し、一般の送迎車を駐車、停車するスペースがないなど課題があった。町は国の交付金を一部活用し、約5億円の事業費で駅前広場を改修した。

駅前広場は海を感じられるよう、青と白を基調に色彩をまとめた。乗降場所はバスと一般車に分けて設けた。歩道部分には夏の日差しや雨を避ける屋根を配置。一般駐車場は9台収容から、有料で20台収容に拡大した。寄贈を受けて、ヘミングウェーの「老人と海」をモチーフとしたモニュメントも設置している。

小谷隆亮町長は「海の町を強く感じていただける玄関口が誕生した。町民の利便性向上や、産業振興でも魅力を発揮すると確信している」と期待した。

このほか、駅に隣接して町観光情報交流センター(愛称うみまちテラス)を新設する。9月10日にオープン予定。

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