《北毛発 温泉百景》水上 ペット連れ受け入れ 愛犬との体験で決心

上毛新聞
2015年11月16日

冬支度を始めた温泉街に、ペットたちの元気な鳴き声が響き渡る。創業83年の歴史を持つ水上温泉の「だいこく館」(みなかみ町湯原)には、大切なペットと旅の思い出をつくろうと、県内外から多くの客が足を運んでいる。
同館がペットを連れた客を受け入れるようになったのは、15年ほど前。今年5月に亡くなった愛犬、ラブを連れ、女将の三宅良子さんと夫で社長の鈴木幸久さんが静岡・伊豆に出掛けたのがきっかけだった。ラブが泊まれる宿が見つからず、とても苦労した。
同じ時期に、温泉客から「犬を連れているので、泊まる場所がない」という話を耳にした。「ペットを飼う身として、何か力になれれば」という思いで、ペットを受け入れることを決めた。
初めは全18部屋のうち、3部屋だけをペット同伴の客室として開放したが、数カ月後には予約でいっぱいになった。口コミで徐々に評判が広まり、周囲から懸念の声もあったが、7年ほど前に全ての客室を開放した。気が付けば、ペットブームの先駆けのような存在になっていた。
犬種の制限は設けておらず、猫や小鳥などさまざまなペットが宿泊できる。専用の露天風呂やプレイルームがあり、食事の提供も含めて、飼い主とペットが楽しめる環境づくりを常に心掛けている。
三宅さんは「ペットの様子を見ながらお客さまの声を拾い上げ、よりよい旅館を目指したい」と話している。

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