スイーツ・パン・スムージー、土産品へ3商品開発 奥久慈大子こんにゃくの会

茨城新聞
2020年8月16日

コンニャクイモ生産者や製粉業者、こんにゃく製品の製造販売業者で組織する「奥久慈大子こんにゃくの会」(大子町大子、菊池常勝会長)は町や県などと協力し、こんにゃくを使ったスイーツやパン、スムージーの計3商品を開発した。同町特産品の奥久慈茶やベニバナインゲン(花豆)の「常陸大黒」、同町産ユズとコラボして地域の農産物も活用し、新たな土産品として販路を増やしたい考えだ。

スイーツは、モチモチ感とこんにゃくのプルプルとした食感を楽しめるわらび餅風のデザート。味は2種類で、奥久慈茶の粉末と細かく刻んだ生ユズの皮をそれぞれ練り込んだ。着色料や香料を使用しておらず、素材の色合いや風味を楽しめる。1個270円(100グラム、税込み)。こんにゃく製品を製造販売するながせ食品(同町袋田)が生産し、農産物直売所「だいご味らんど」道の駅店で販売。ホテル「滝味の宿・豊年万作」で提供する。

パンは、同町大子のパン店「パン工房サンローラン」で食パンと丸パンの2種類を販売している。生地にコンニャク粉を使い、もっちりとした食感に仕上げた。食パンは2斤サイズで540円、丸パンは1個65円(いずれも税込み)。

スムージーは、こんにゃくや豆乳、バナナなどを使用しまろやかな味わい。味は2種類で、常陸大黒味(540円、税込み)は煮豆を使い、豆の風味豊か。奥久慈茶味(486円、同)はほろ苦さを生かし「奥久慈りんご」も使用した。いずれも300ミリリットル入り。同町袋田のピザ屋「ピッツェリア コゾー」で提供する。

取り組みは消費が低迷するこんにゃくの需要増につなげるのが狙い。菊池会長は「試行錯誤し商品化できた。こんにゃくに親しんでもらう機会を増やしていきたい」としている。

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