滋味あふれる味で英気を にわとことろろ くつろぎ(那須塩原)

下野新聞
2020年8月8日

 一押しメニューは、とろろの天ぷらや煮物などがお膳に所狭しと並ぶ「にわとことろろ」。

 メインのとろろはすり鉢で提供される。特製のたれを加え、すりこぎ棒で自分好みのすり加減にしたとろろを熱々の麦飯にかけて食べると、滋味あふれる味が口いっぱいに広がる。口をさっぱりさせるための野菜の酢の物や果物も添えられ、全体のバランスにも気が配られている。

 木々に囲まれたとろろの専門店「くつろぎ」は那須野が原公園南駐車場入口近くにある。店主の塩谷ミヨ(しおやみよ)さん(73)が「山里の雰囲気を感じてほしい」と17年前に始めた。103歳まで元気に生きた義父の好物がとろろだったため、各地のとろろ料理を食べ比べ、理想の味を研究した。

 塩谷さんは、元気に働く秘訣(ひけつ)を「とろろのおかげ」と話し、はじける笑顔で接客する。
 密を避けるため、現在は満席にならないよう営業している。人気メニューの一つ、唐揚げは持ち帰りもできる。
 夏限定でうなぎととろろを合わせた「うなとろ丼」も提供する。今年の夏はとろろを食べて、英気を養ってはどうだろう。

 【メモ】にわとことろろは1100円、うなとろ丼は時価。▽那須塩原市接骨木495の36▽営業時間 午前11時半~午後3時(午後2時半ラストオーダー)▽定休日 月、火曜▽(問)0287・35・4556

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