「はやぶさ2」精密CGで つくばエキスポプラネタリウム 新作公開、監督講演も

茨城新聞
2020年8月2日

つくばエキスポセンター(つくば市吾妻)は1日から、プラネタリウムの新作番組「HAYABUSA2~REBORN」の上映を始めた。宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「はやぶさ2」のミッションを精密なCGで描いた作品。上映初日の同日、監督を務めた上坂浩光さんが同所で講演し、「はやぶさ2の成果の手応えを、映像を見て感じてほしい」と思いを語った。

プラネタリウム新作番組「HAYABUSA2」(c)HAYABUSA2~REBORN製作委員会

 

はやぶさ2は、2014年12月に打ち上げられた。地球から約2億5千万キロメートル離れた小惑星「りゅうぐう」から、試料を持ち帰る任務を負っている。今年12月6日に地球への帰還が予定され、太陽系や生命の起源を解き明かす鍵となることが期待される。

同作品は、はやぶさ2のミッションに焦点を当て、着陸や試料採取方法などの詳細に迫る。製作にはJAXAが全面協力し、りゅうぐうの形状データなどを提供。それらを基に、正確かつ緻密に描かれている。

同日は作品の試写会の後、上坂さんが講演。上坂さんは、初代はやぶさの地球帰還を全編CGで描いた作品なども手掛けており、「初代はやぶさの意思を継いで、今後も宇宙探査が続いてほしい」と期待した。

上映時間は約40分。23日までは月・水・金・日の午後4時、24~31日は月~金・日の午後4時から。同館は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、完全事前予約制。問い合わせ先は同エキスポセンター(電)029(858)1100。

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