旅館のあん肝ラーメン好調 コロナ禍で生まれた美味、8月から塩味も 北茨城・まるみつ

茨城新聞
2020年8月2日

北茨城市平潟町の「あんこうの宿まるみつ旅館」が5月末に開業した「あん肝ラーメン」の専門店が評判を呼んでいる。2カ月間で約3千食を販売。8月1日からは、これまでのみそ味に加え塩味の提供を始めた。

旅館は新型コロナウイルス感染拡大の影響で宿泊客が激減し、以前のように戻る時期も見通せないと判断。あんこう鍋のノウハウを生かしたラーメンを事業の柱の一つにしようと、5月31日にラーメン店「麺屋まるみつ」として営業を始めた。

鍋を思わせるみそ味を提供し、多くの客が訪れた。武子能久社長は「アンコウが好きではなかった人が『おいしい』と言ってくれ、手応えを感じた。若者やファミリーなど、あんこう鍋では今まで取り込めなかった層も来てくれて、お客を呼び込める商品になったのがうれしい」と話す。

塩味のスープには、自社で陸上養殖しているトラフグの骨から取っただしを使用。トッピングとして、あん肝とトラフグの身を使ったさつま揚げも新開発した。いずれもあっさりした味わいながら、魚のうま味がしっかりと感じられる仕上がりとなっている。

武子社長によると、あん肝を好みでスープに溶かしながら食べるのがこつ。締めのご飯もお勧めという。塩ラーメンは税別850円、さつま揚げは同450円。

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